大容量ポータブル電源のおすすめ3選|防災・キャンプ・車中泊別の選び方まで徹底解説

アウトドアレジャーの便利グッズとして人気のあるポータブル電源は、1台持っておくと地震や台風などの災害時にも役立ちます。
しかし、さまざまな容量・サイズ・機能で販売されているポータブル電源は、何を基準に選べばよいのか難しいものです。
今回はポータブル電源の選び方のポイントと、使用用途別の選び方をご紹介します。

 



アウトドアや災害時に役立つポータブル電源とは?


 
  ポータブル電源は小型のもので3kg程度と軽く、気軽に持ち運べる便利さが魅力。
屋外でのキャンプや、災害時に停電が起きたときにも役立ちます。
モバイルバッテリーと比べると、バッテリー容量/出力規格が大きく、
スマホの充電だけでなく、パソコンや扇風機、テレビなどの電化製品にも使える
コンパクトながらも大容量な便利なアイテムです

 
  バッテリー容量 出力 使用用途
モバイルバッテリー 約400Wh 約18W スマートフォンや
タブレットの充電
ポータブル電源 240Wh〜1000Wh以上 200〜1800W 扇風機や炊飯器
電気毛布など
※Wh(ワットアワー)=電力量を表す単位。
 

発電機とポータブル電源の違い

発電機とは、ガソリンなどの燃料を使用して、装置内のコイルや磁石を回転させて発電する装置です。
そのためポータブル電源のように充電する必要はなく、燃料さえあればいつまでも発電できるのが最大のメリットといえます。
ただし、発電機の燃料に使用するガソリンやカセットボンベは火災の原因になる恐れがあり、取り扱いには注意が必要です。
また発電機は発電する際に大きな音や排気ガスを発生するため、使用する場所を選ばないと周囲に迷惑になる可能性があります。
その点ポータブル電源は、ファン音はするものの、会話や就寝の邪魔にならない程度です。
排気ガスも発生しないので、場所を選ばず気軽に使用できます。

 

蓄電池とポータブル電源の違い

家庭用蓄電池とは、太陽光発電で発電して得た電気や、または電力会社から購入した電気を一時的に貯めておくために使う装置です。
電気を貯めておけるので災害対策になり、電気料金の安い夜間に充電しておけば、電気代の節約にも役立ちます。
ポータブル電源と家庭用蓄電池は、電気を貯めておいて使用できる点は同じです。
しかし家庭用蓄電池は自宅に設置して使用するものが多く、設置してしまえば持ち運びはできません。
気軽に持ち運びができて、アウトドアや災害時に最低限の電力を確保するのが目的なら、ポータブル電源でも十分対応できるでしょう。


 

大容量ポータブル電源を活用するメリット

 

 

持ち運びができる

ポータブル電源は小型のもので約3kg程度と女性でも持ち運びがしやすく、気軽にどこにでも持っていけます。
夏場には庭で扇風機を使えますし、DIYをする方であれば電動工具の電源として使用可能です。
ポータブル電源があれば、長い延長コードを用意する必要もなくなります。

 

アウトドアなど電気のない屋外でも電気機器が使える

これまでのアウトドアレジャーでは、電源が確保できず不便なことも多くありました。
しかしポータブル電源があればどこでも電源が確保できるので、普段使っている電気機器が屋外で使えるようになります。
夏には扇風機、冬には電気毛布などの暖房機器が使えるようになります。季節問わずアウトドアが楽しめるます。

 

災害対策に役立つ

地震や台風などで停電が起きたときに、ポータブル電源は非常電源として役立ちます。
ポータブル電源があれば、復旧までの間に情報や連絡を取る手段として欠かせないスマートフォンの充電が可能です。
さらに大容量のポータブル電源であれば、炊飯器や小型の冷蔵庫も使えます。
自然災害の多い日本では、自分の身を守る手段を普段から用意しておかなければなりません。
いざというときに役立つアイテムになります。
 

大容量ポータブル電源のデメリット


 
アウトドアや災害対策などさまざまなシーンで役立つポータブル電源ですが、誤った使い方をするとデメリットになることもあります。
ポータブル電源のデメリットについて、正しく理解しておきましょう。

 

充電しておかないと使えない

蓄電池であるポータブル電源は、充電しておかなければ使用できません。
電源のない屋外で充電がなくなったときや、停電になったときには充電ができなくなってしまいます。
これらのデメリットをカバーするには、ソーラーパネル発電とセットで販売されているポータブル電源を選ぶとよいでしょう。
ソーラーパネル発電があれば、屋外にいるときや災害時でも日中に充電ができます。
特に災害時は停電の復旧までに数日かかることも予想されるので、ソーラーパネル発電とあわせて用意しておくのがおすすめです。

 

水に濡れると故障の原因になる

電気を貯めておくポータブル電源は、水に濡れると故障の原因になります。
アウトドアでポータブル電源を使用する場合は、水場の近くでは感電する恐れがあるので置かないように気をつけましょう。
また保管場所は、台風や洪水により床上浸水したときのことを考えて、高い場所に保管するのがおすすめです。
水に濡れないように対策をしておけば、ポータブル電源は安全に使えます。

 

ポータブル電源から火災が発生する恐れがある

ポータブル電源のなかには、粗悪なバッテリーや純正ではないバッテリーが搭載されていることがあります。
安全性が確保されたポータブル電源なら、火災を未然に防ぐことが可能です。
安全性が確保されたポータブル電源を見分けるには、「防災安全協会推奨マーク」がついているか確認しましょう。
またポータブル電源を充電する際は、必ず専用の充電器を使用してください。

 

大容量ポータブル電源は価格が高い

ポータブル電源にはさまざまな容量の製品がありますが、容量が大きくなるほど高額になります。
しかし価格の安さにこだわってしまうと容量が小さくなり、思っていたような使い方ができないかもしれません。
価格で選ぶのではなく、どのような電気機器を使いたいのか、どのようなシーンでポータブル電源を使いたいのかを基準に選ぶのがポイントです。

 

大容量ポータブル電源の選び方4つのポイント


 

1.安全性

安全性が確保されていないポータブル電源を使用すると、発火して火災が発生する恐れがあります。
安全性が証明された「防災安全協会推奨マーク」がついているものや、
「PSEマーク」がついているポータブル電源を選ぶと安心です。

 

・防災安全協会推奨マーク
「一般社団法人防災安全協会」が、災害時に役立つ防災製品として、安心・安全であることを認めた製品に使用できるマークです。

 

・PSEマーク
PSEマークは、電気製品が安全性を満たしていることを示すマークです。
電気用品安全法で定められた、「技術基準適合義務・検査義務」に合格した製品にのみマークがつけられます。
ただしすべての製品にPSEマークがつけられるわけではないので、PSEマークがついていればより安心と捉えておくとよいでしょう。

 

2.用途に合わせてバッテリー容量を選ぶ

 

ポータブル電源にはさまざまな容量の製品がありますが、容量が大きいからよいというわけではありません。
使用用途を決めて、用途にあわせて最適な容量を選ぶのがおすすめです。
ポータブル電源のバッテリー容量は、「Wh(ワットアワー)」という単位で表します。Whはどのくらい電力を使用したかの量を示す数値です。
ポータブル電源の容量ごとに、どのような電気機器をどのくらい使用できるか目安にしてみてください。


 

【500〜700Whのポータブル電源】

●ケータイの充電(20〜30W)‥最大23時間
●電気毛布(60W)‥最大11時間
●扇風機(30W)‥最大23時間

         

【1000Wh以上のポータブル電源】

●テレビ(60W)‥最大16時間
●小型の冷蔵庫(45W)‥最大22時間
●小型の暖房機器(400W)‥最大2.5時間

 

 

3.出力波形「正弦波」を選ぶ

ポータブル電源を選ぶときは、出力波形が「正弦波」または「純粋正弦波」の製品を選びましょう。
ポータブル電源に蓄えた直流と呼ばれるDC電源をAC電源と呼ばれる交流変換するために、インバーターから出力される電気波形のことを出力波形といいます。
もしも違う電気波形のポータブル電源を使用すると、接続した電気機器が故障したり劣化したりする恐れがあります。
そのため、多くの電気機器は正弦波または純粋波が供給されることを想定して作られています。
ポータブル電源の出力波形が正弦波なら、ほとんどの電気機器が使用可能です。

 

4.使用する電気機器の出力ポートが搭載されているか

出力ポートとは、コンセントやUSBを接続する端子のことです。
使う電気機器によって端子の形が異なるため、ポータブル電源に必要な出力ポートが搭載されているか確認しましょう。
ポータブル電源に搭載されている主な出力ポートは、ACポートをはじめ、DCポート、USBポートの3種類あります。

 

ACポート  家電を接続できる、縦に2つ穴が空いたいわゆるコンセントです。ACポートが搭載されていれば、ほとんどの電気機器が使用できます。
使う機会の多いACポートは、2口以上搭載されているポータブル電源がおすすめです。
DCポート 車載用の電子機器を接続できる出力ポートです。車中泊をする方は、DCポート搭載のポータブル電源はマストです。
USBポート スマートフォンやタブレットの充電に使える出力ポートです。
USBポートに接続できればACポートで電気機器を使用しながらスマートフォンの充電ができます。


 

使用シーン別 ポータブル電源の選び方 


 
ポータブル電源を使用するシーン別に、選ぶ際のポイントをご紹介します。
 

防災対策用

災害時用にポータブル電源を備えるなら、1000Wh以上の大容量ポータブル電源がおすすめです。
1000Wh以上のポータブル電源なら、使い方にもよりますが2日程度の停電にも耐えられます。
スマートフォンを何度も充電でき、暑さ・寒さ対策に冷暖房機器の使用も可能です。
出力ポートもさまざまな種類が搭載されていると、より便利に使えるでしょう。


 

キャンプ用

キャンプでポータブル電源を使用するなら、400〜1000Whの容量があれば快適に過ごせるでしょう。
電気毛布の使用電力は約60W、扇風機は約40Wです。400〜1000Whのポータブル電源であれば、それぞれ最長6時間は使用できます。
ただし家族でキャンプを楽しむ方であれば、1000Wh以上の大容量ポータブル電源を選ぶのがおすすめです。

 

車中泊用

車中泊をする方なら、車載専用の電気機器が使えるDCポートが搭載されたポータブル電源がおすすめです。
DCポートの接続口はシガレットタイプが主流で、他の出力ポートに代替ができません。
また車中泊に使うポータブル電源は、積み込みしやすいサイズであることもポイントです。
重さは20kg以内、1辺最大50cm以下の大きさなら、車内に積み込みやすく、車内が狭くならずに済むでしょう。

大容量ポータブル電源があれば、いざというときに役立つアイテムになります。

 

当社おすすめポータブル電源3選 


 

  
品番:SPI-1280P
容量:1000W(瞬間最大2000W)  純正弦波出力
AC出力:AC100V 50/60Hz(切替式) ×3ポート
DC出力:DC12V 4A×2ポート
シガーソケット:DC12V 10A×1ポート
USB出力:USB-A×3ポート
Type-C:5V〜20V×1ポート
充電サイクル:約2000回                
      詳しくはこちら

 

  
品番:SPI-54AT
容量:500W(瞬間最大1000W)  純正弦波出力
AC出力:AC110V 50Hz/60Hz切替可×2ポート
DC出力:DC12V 4A×2ポート
シガーソケット:DC12V 8A×1ポート
USB出力:USB-A×3ポート
Type-C:5V〜20V×1ポート
充電サイクル:約2000回                
      詳しくはこちら


  

  
品番:SPI-54AT
容量:500W(瞬間最大1000W)  純正弦波出力
AC出力:AC110V 50Hz/60Hz切替可×2ポート
DC出力:DC12V 4A×2ポート
シガーソケット:DC12V 8A×1ポート
USB出力:USB-A×3ポート
Type-C:5V〜20V×1ポート
充電サイクル:約2000回                
      詳しくはこちら



 

まとめ


 

ポータブル電源は電気のない屋外や、停電したときでも電気が使える便利アイテムです。

大容量になると価格も高くなりますが、1台あればいざというときに役立ちます。
ただしポータブル電源は、容量が大きければよいというわけではありません。
使用シーンや使用目的にあわせて、最適な容量・機能のポータブル電源を選びましょう。